レクタンギュラー

1970年代製のジャガー・ルクルトが入荷致しました。

今回ご紹介のモデルは、18KYGのソリッドなケースデザインに梨地のゴールドダイヤルが映え、どこか上品な印象も感じていただける一本です。

一見すると、シンプルなデザインのレクタンギュラー（長方形）の時計に見えてしまいますが、細部にブランドらしいデザイン性の高さを随所に感じられます。
ケースとダイヤルは同色のゴールドカラーではありますが、ダイヤルの仕上げを梨地にすることで時計全体にメリハリが生まれ、非常に洗練された印象です。また、デザインとしては黒塗りのバーハンドとインデックスは12時位置のローマンのみとなっており、限りなくシンプルなデザインは70年代～80年代頃は度々目にするスタイルではありますが、現代においてはかえって新鮮ではないでしょうか。
これらのデザイン性の高さが、シンプルで上品な世界感を見事に表現し、袖先に見え隠れする度にヴィンテージのジャガー・ルクルトらしいスマートさと気品を漂わせ、見るものを魅了してくれます。

ダイヤルは、インデックスや針の塗料剝がれも無く、文字盤の目立ったダメージや経年変化等は見受けられません。ケースも使用による小傷等は見受けられますが、本来のデザイン性を損なう程では無く、コンディションは良好です。また、リューズも宝石のタイガーアイを思わせるカボションリューズとなっておりますが割れ等は御座いません。こちらもサファイアでは無く、茶系の色味の石というのが時計の印象に絶妙にマッチしています。

搭載するのは、自社製手巻きムーブメントのCal.895。薄型ながら、耐久性に優れたムーブメントでコンデイションも申し分ありません。

シンプルなデザインかつカラーダイヤルといった1970年代のトレンドをそのまま感じて頂けるような魅力的なモデルではありますが、細部のディテールのクオリティやデザイン性の高さは、マニュファクチュール（自社製）メーカーとして名声を得たジャガー・ルクルトならではです。
それらは同ブランドの真摯な時計作りの精神によって生み出されており、単なるファッションウォッチで無い事を証明しています。

シンプルながらにエレガントさを演出するゴールド×ゴールドの組み合わせが、時計全体を強く印象づけてくれる逸品です。
是非、ご検討ください。