ラウンド 18KYG

1970年代製のジラール・ペルゴが入荷しました。

18KYGのソリッドなゴールドケースに、同色のダイヤルと秒針のついていないシンプルな２針の構成となっています。端正なスタイルではありますが、同ブランドならではの拘りあるディテールを随所に見てとれます。

ダイヤルは横方向へのヘアライン仕上げとなっています。こうした仕上げによりゴールドカラーのダイヤルではありますが、光の反射を抑えられ視認性が向上するのは勿論、過度に煌びやかに見える事も無く日常生活にも落とし込みやすいデザインです。ベゼルも、同じくヘアライン調の仕上げとなっており、光の反射を抑えかつダイヤルデザインと絶妙に調和しています。ダイヤルは、15時位置に経年変化と思われる細かい汚れは見てとれますが、デザインを損なう程度では無く良好な状態です。ケースもアンタッチとは言えませんが、「金錆」も見てとれますので過度にポリッシュ等された様子は見受けられません。ケースのホールマークも見て取れます。

針やインデックスも一見シンプルな鏡面仕上げのバーハンド、バーインデックスの組み合わせに見えますが、梨地のマットな質感で枠組みが施されています。仕上げの違いが、全体に陰影を生み、それらに立体感を与えてくれます。また、鏡面仕上げの箇所もあることで角度により光を反射し煌めきがあることで、さり気ない輝きながら、華やかな印象も感じていただけます。針、インデックスともに経年変化等は見受けられず、こちらも状態は良好です。

搭載するのは、自社で製造を手掛けたCal.091-612。
1970年代に製造されたモデルではありますが、非常に軽快な巻き心地です。巻き上げた際の、「カチカチ」としたクリック感も大いに楽しんでいただけます。こちらは、純正尾錠も付属しております。

ケースサイズが34mmながらも、ケースの厚みが抑えられて使用して頂きやすいサイズ感です。金無垢の時計でありながら、過度に主張するような印象は全く見受けられません。「革新と伝統」に基づいた確かな技術力で製造された時計達は時代ごとに、数多くの著名人に愛用されてきました。日本とも縁深く、日本に最初に正規輸入されたスイス時計はジラール・ペルゴであるとされています。

ブランドとして確かなバックボーンもありながら、時計としての美しさと機能性を兼ね備えているこのモデルは、華やかでありながらもどこか奥ゆかしさがあります。上品なドレススタイル、休日のカジュアルスタイルなど。どのような装いでもしっかりコーディネートに溶け込んでくれるでしょう。

ぜひこの機会にご検討ください。