Ref.3521 "Ingenieur SL"

1990年代製のIWC、Ref.3521 インヂュニアSLが入荷しました。

1950年代に高い耐磁性と耐衝撃、防水性を兼ね備えたモデルとして発表された「インヂュニア」。IWCにおいての代表的なモデルとして多くの変遷を経て、1976年に稀代のウォッチデザイナーであるジェラルド・ジェンタ氏がその開発に携わり、新たなSLコレクションとして発表されたのが「インヂュニアSL」でした。

Ref.3521は、初代SLであるRef.1832 通称ジャンボと呼ばれるモデルの後継モデルになります。ケース径は34㎜とサイズダウンされていますが、アイコニックなデザインに変容はありません。

今回のモデルは希少性の高いイエローゴールドのコンビ仕様。SS製のソリッドケースのイメージが強いインヂュニアSLですが、ベゼルがイエローゴールドになる事で本来のスポーティーな印象はそのままに、どこかラグジュアリーな雰囲気となっています。ダイヤルはブラックミラーにゴールドレタリングとなっており、コンビケースとの組み合わせが非常に映えます。

ムーブメントは、プラチナローター搭載のCal.887/2。ダイヤルに「OFFICIALLY CERTIFIED CHRONOMETER」が表記されている通り、独自の品質基準を設けている同ブランドとしては珍しいクロノメーター認定機です。特に表記として入るのはインヂュニアSLとしてはRef.3521が唯一となっております。

ダイヤル、針にやや経年変化等は見受けられますが本来のデザインを損なう程ではありません。ケースも小傷等は見受けられますが、過度にポリッシュ等された様子も無く、コンディション重視の方にもご納得いただけるレベルではないでしょうか。

今までのインヂュニアシリーズの控え目なスタイルとは一線を画す、同氏による大胆かつアイコニックなデザインは発表から50年以上経った今日でも受け継がれています。

希少性の高いYG/SSコンビ仕様のRef.3521。ぜひこの機会にご検討ください。