Silver case

1920年代製のアスプレイが入荷しました。
アスプレイと言えば、イギリスで創業した高級宝石商として英国王室のみならず、世界中の王・公室を顧客に持つ由緒ある老舗ブランド。アンティークウォッチ市場でもパテックやロレックスなど、有名ブランドとのダブルネームモデルからオリジナルショップウォッチまで、デザイン性の高いモデルを稀に目にします。今回入荷した個体も、ケース素材にシルバーが使用されヒンジ式の裏蓋、趣のあるダイヤルデザインが特徴的な一本です。特に、ダイヤルはルーペ等で見ていただくと細かいギョーシェ彫りが放射状に施されているのが判ります。独特な書体なペイントのアラビアンインデックスやミニッツマーカーのレールウェイも相まって、非常にクラシカルな雰囲気です。まさに老舗ブランド、アスプレイならではのデザイン、作りこみと言えます。文字盤の”Asprey”のロゴがやや薄くなってはいますが、おおよそ90年以上前の時計であることを考えれば十分なコンディションと言えるでしょう。

懐中時計を彷彿とさせるヒンジ式の2重裏蓋ケースもシルバーならではのエイジングや小傷は見受けられますが、致命的なダメージや凹みのないしっかりとした状態です。こちらも製造年代を考慮すれば申し分ない状態ではないでしょうか。懐中時計から腕時計に移り行くヒストリーも感じられ、古き良き時代の意匠が融合したアンティークらしい逸品のアスプレイ。ぜひこの機会にご検討ください。