Ref.3796 Pt

1994年製のパテック・フィリップ、Ref.3796の希少なPtケースが入荷しました。
エッジの効いたフラットベゼルに流麗なカーブを描くラグ、そしてポリッシュとヘアライン仕上げを巧みに使い分けた30.5ミリのケースはまさにRef.96を彷彿とさせる意匠でもあります。どこか温かみを感じさせるアイボリーカラーのダイヤルにシャープに磨き上げられた砲弾型インデックス＆ドルフィン針もパテック王道のスタイルです。アンティーク市場ではお馴染みのRef.96の流れをくむ、正統な“カラトラバ”と言えるでしょう。

今回の個体は、大変希少なプラチナケースです。プラチナ製のモデルは総じて生産数が少なく、インデックスにダイヤを使わない、定番の砲弾インデックス＆ドルフィンハンドのデザインは更にレアと言えるでしょう。アーカイブスにもダイヤ等の記載は無く、フランス語で砲弾インデックス”obus”の表記が入ります。ケースは使用による若干の小キズこそ見られるものの、Ref.3796本来のディテールを余すことなくお楽しみいただける申し分ないコンディションです。ダイヤルも、経年変化は見られず大変美しい状態をキープしています。
搭載するのは、永きに渡って同ブランドを支えた薄型のハイビートムーブメントCal.215。こちらも画像の通り、美しい状態です。アーカイブスの他に純正BOXや純正尾錠も付属しており、特に尾錠は時計と同じくプラチナ製というの嬉しいポイントです。

いきなりアンティークウォッチはちょっと…でも現行のサイズ感も抵抗が…という方々にこそお勧めしたいパテック・フィリップRef.3796のPtモデル。見た目はホワイトゴールドのRef.3796とほぼ同じですが、手にした時の重量感は全くの別物です。このずっしりとした重みは、まさしく唯一無二な感触です。ぜひこの機会にご検討ください。